2024年4月4日木曜日

2024年新茶のご挨拶

4月吉日

茶園と水を張る田んぼ

まだ芽の気配が薄い三段茶園手前には、水の入り始めた田んぼが広がります。カエルの合唱も始まりました。繁忙期前の心の準備ができないうちに急速に春めいてきました。皆様いかがお過ごしでしょうか?いつも当園のお茶をご利用くださりありがとうございます。

今年2月に菊川市中央公園前の茶畑が7ha集積され、見渡す一帯を耕作させてもらう事となりました。

 

菊川中央公園から見渡す堀川園の茶園

菊川中央公園は市のイベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」(令和642710時~1230分開催予定)(https://www.city.kikugawa.shizuoka.jp/eigyou/tyabachu.html)のイベント会場でもあり、当園の茶園が一望できます。
茶園を見守る?ゴリラ

このまとまった茶園のおかげで、効率的な茶園管理ができ、肥料等を節約する事なく、美味しいお茶作りに取り組むことがしやすくなりました。昨年は当園の直販も、茶問屋さんへの荒茶の卸販売も好評をいただきました。大変ありがとうございました。

特にティーバッグは好評をいただき、毎年増産していますが、品切れの年もあり、ご迷惑をかけております。大容量ティーバッグの「さつき」と「ききょう」は1個当たり@24円とお手頃です。たくさん飲む方やマイボトルをご利用の方から喜ばれています。


冷え込んだ3月のおかげでゆっくりした萌芽となりそうです。早すぎる芽吹きは凍霜害の心配も大きくなります。順調な生育と美味しい茶の生産を願うばかりです。

寒さを乗り切る新芽

また、今年も堀川園の新茶をよろしくお願いします。

皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。

スタッフ一同


2023年3月31日金曜日

2023新茶の挨拶

茶園から眺める栗原川の桜

いつも当園のお茶をご利用いただきありがとうございます。

農業用貯水池には鶯の鳴き声がこだまし、視覚だけでなく、聴覚からも春の訪れを感じています。皆様いかがお過ごしでしょうか?

当園の茶畑から見える栗原川の桜並木も満開期を過ぎようとしています。(3/28現在)

茶の新芽3/28
今年は寒の戻りが少なく、茶の新芽も順調な萌芽を迎えています。(写真は3/272週間予報を見ると、この先霜の注意報もなく、春の嵐のような突風さえなければ順調な新芽の生育が期待できます。

当園の取組

内田第一茶農協
「深蒸し茶発祥の地」とされる菊川市は旧菊川町と旧小笠町が平成の大合併により生まれた市です。当園のある旧菊川町は昨年と比較し、茶農家戸数約350戸→300戸、茶工場数4843と減っております。「78年で全滅」と冗談とも本気ともとれるような話をする方もいました。

こんな厳しい茶況の中ですが、昨年末、当園が最も多くの茶園を耕作する地域にある内田第一茶農協様より、茶工場を譲ってもらうこととなりました。

多くの方の協力を借りて、先人たちが築いてきた素晴らしい茶園風景を残すべく、美味しいお茶づくりと地域再興に取組んでおります。

商品について

春の肥料散布
各種資材の値上げ等のため、当園の商品についても今年の新茶より値上げさせていただくこととなりました。(価格据え置きの商品もあります。)詳しくはカタログ、HPをご覧ください。包材なども出来るだけ大量に仕入れることにより単価を下げるよう努めております。残念ですが、それによっていくつかの商品の取り扱いを中止いたしました。お詫び申し上げます。なお、同じ商品につきましても、内容量によって袋代や真空包装の手間が変わってきます。100gより200g200gより500gの方が少し割安となっております。たくさん飲まれる方はぜひ大袋入りをお求めください。心苦しい値上げとなりますが、ご理解どうぞよろしくお願いいたします。

最後に

貧しくなる日本といわれておりますが、最近の物価高には不安を抱きます。すべてを贅沢にたくさん消費できる訳ではないけれど、コーヒー然り、お茶然り、甘いスイーツ然り、一杯・一服・1匙を、ほっと安らぐひと時に変える、そのお手伝いを堀川園にさせてもらいたいと思います。また、今年の新茶をよろしくお願いします。

春の茶園と田んぼ

 

2022年4月1日金曜日

2022新茶のご挨拶

 


軒下にはもう燕の巣ができ始めておりました。比較的寒かった2月までと打って変わり、急に春めいてきたように感じます。ゆっくりと咲き、長く鑑賞できた2月の河津桜と違い、ソメイヨシノは今にも散ってしまいそうです。冬の気温が低かったせいか、たっぷりと木々が休眠できているおかげか、例年5日ほど早く咲く凱旋山の白い山桜は、ソメイヨシノと同時期に満開を迎えています。(3/29現在)

 皆様、いつも当園をご利用いただきありがとうございます。

 

寒い冬を過ごした茶の木は充分に休眠をとり、栄養成長をストップさせます。暖かくなる事で休眠から覚め、蓄えた栄養を使って新芽を成長させていきます。冬が温かいと十分に休眠ができず、冬の間僅かずつ養分を使って成長しているそうです。良質な睡眠を十分とった方が、しっかり働けるという意味では、お茶の木も人間と全く同じです。良質な茶葉は美味しい新茶生産に貢献してくれます。今年は期待が膨らみます。

十分休眠した茶の木であっても、肥料不足の茶葉や、霜や風スレの影響を受けた茶葉は旨味成分が減り、淡泊でコクの少ないお茶になってしまいます。3月中は遅い萌芽と寒い日が少なかったおかげで、今のところ霜の影響はありません。

昨年、今までにない程早い新茶生産だったため、今年は早々に製茶機械のメンテナンスを終え、今や遅しと新茶の芽伸びを待っているところでです。あとは、4月の寒の戻りを乗り切って、美味しいお茶が生産できることを願掛けするばかりです。

 

最後に

情報化社会の昨今、小さな茶農家を経営する私も、様々なメディアから流れる様々なニュースに耳を傾けています。どうしても人を幸せにするニュースより「疫病、侵攻、物価高…」など悲観的なニュースが印象に残る気がしています。世の中の事を知るのは大切な事ですが、変えられない大きな事象に一喜一憂するのではなく、もっと身近な些細な事に心を留め、自分が少し努力すれば、自分や自分に近い人が幸せになれるような、小さな変化に幸せを見出していきたいと思っています。

「お茶で幸せ」も私と堀川園一同のできる、小さくはないけど身近なチャレンジの一つです。

今年も当園の新茶をよろしくお願いいたします。今年は昨年より少し遅い新茶生産となりそうです。出来次第の発送となる旨、ご承知ください。

静岡菊川より皆様の健康をお祈り申し上げております。      堀川園 スタッフ一同

2021年4月25日日曜日

2021年4月11日日曜日

2021年新茶のご挨拶

 商品名にもなっている栗原川の桜並木が見頃を迎えています。(3/27

皆様、益々ご健勝のことと存じます。

日頃は当園のお茶をご利用いただきありがとうございます。また、2020年産の完売商品が多かったため、ご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。

コロナの話題が出てから一年余り経ちます。お茶の生産家として見聞きすると、急須で入れるお茶や、ティーバッグは巣ごもり需要で伸びているようですが、ペットボトルは在庫が多いようです。厳しい茶業情勢が続いた中でのコロナ禍で茶農家は激減しつつあります。残った茶農家も上質なお茶で収益を上げ、ペットボトル原料などの下級茶で経営の安定を図るという構図ができており、新茶から番茶までどこの茶期が無くなっても痛手は免れない状況です。不安な中での新茶生産となりますが、どうにもならない心配はせず、ただ美味しいお茶づくりを考えて新芽の育成を見守っています。(3/27新芽→)

心配された霜の被害ですが、3/24日当園でも霜の降りた茶園があります。しかし防霜ファン(霜よけ扇風機)のおかげで目立った被害もなく、順調な芽伸びを見せております。

柿の新芽も、ジャガイモの芽も例年より少し早い春を謳歌しているように思います。植物たちは人間界の「禍」などどこ吹く風でしょうか。パソコンの前で事務仕事をしていると膿んでくる頭も、外に出て新緑を見、空気を吸い込むと冴えわたるようです。植物からエネルギーを貰えます。

問屋を通じて皆様に飲まれるお茶も、当園直販で皆様に飲んでいただくお茶も、少しでも皆様に元気をお届けできれば幸いです。

順調な天候が続けば、例年より少し早い新茶生産が始まりそうですが、商品の発送は例年通りお天気と相談してとなります。

どうぞ今年の新茶もよろしくお願いします。

茶産地静岡菊川より皆様の健康をお祈り申し上げております。


ジャガイモの芽
ジャガイモの芽


柿の新芽
柿の新芽




茶づくり堀川園 一同